はまかぜ新聞（さかえ・とつか版）掲載

８．ぎっくり腰って病名？

よく患者さんから「私の腰が痛いのはぎっくり腰ですか？」と聞かれることがあります。
ぎっくり腰とは、医学的病名ではなく、『何かの拍子に突然腰に激痛が走り、動けなくなる』症状を言います。
ですから、「私のぎっくり腰はヘルニアですか？」ぐらいが適当な表現かと思います。

ぎっくり腰になる原因 (病名)はたくさんあります。
ほとんどは腰椎の関節捻挫です。
他に、腰の筋肉の肉離れ、椎間板の亀裂など軽症(症状は重くても、治りやすい)の場合、下肢の激痛や足が動かなくなる症状などを伴う腰椎椎間板ヘルニア、長期臥床が必要な圧迫骨折、入院が必要な転移性脊椎腫瘍など重症な場合があります。

ぎっくり腰になったら、まず横になって楽な姿勢を見つけ、じっとしていてください。
さらに、腰を冷やして、鎮痛剤があれば飲んで様子を見てください。
それでも痛みが取れなければ、救急車あるいは自家用車で病院に行き受診しましょう。
整形外科医は、診察、レントゲン、ＭＲＩなどの検査をしてぎっくり腰になった原因を診断して、治療します。

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