はまかぜ新聞（洋港版）掲載

１５．膝にお皿があるのを知っていますか？

野地吾希夫

私達の膝には、お皿と呼ばれる骨(膝蓋骨)があります。
この骨の役割の一つは、外力から膝の内部を盾のようにして守る働きです。

もう一つの大切な働きは膝の曲げ伸ばし動作における力学的効率を高めることです。
このお皿は、太ももの前にある大腿四頭筋の収縮で得られる大きな力を大腿骨の溝と上手に滑走することで局所への圧力を分散させるとともに、滑車として膝がスムーズに動くように制御しているのです。

このお皿の動きが悪くなることで膝痛を起こしてしまうことも少なくありません。
日頃からお皿の動きをチェックしたり、動かしたりすることで予防できることもあります。

椅子に腰かけ、動かす足を伸ばして力を抜きます。
お皿の上下を、親指と人差し指で上下に動かすと、動きがわかります。
柔らかい人は、1〜2ｃｍ程度動きます。
膝蓋骨の軟骨に 損傷がある場合、無理に動かすと、逆に痛みが増すこともあり注意が必要です。

膝に痛みがある人は、まず整形外科を受診し、指導を受けることをお勧めします。

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