最終更新日：2017/01/28

はまかぜ新聞（洋港版）掲載

２６．首を動かすと痛い！

首の痛みで来院する人は、“朝起きたら痛かった”“変な格好で横になっていたら痛くなった”“何もしていないのに痛くなった”“寝違いだと思っていたのに1週間たってもまだ痛い”と言うことが多いです。

診察すると、痛い方の肩が下がっていて、肩が前の方に傾いていることが多いのです。
また、上半身を痛い方に捻ってもらうと、あまり動かさず、肩が前に傾いたまま動かないことが多いのです。

右を向くと首が痛い場合

首（頚椎)は頭と胸（胸郭）をつなぐ背骨（脊柱）です。土台となる胸周り（胸郭、鎖骨、肩甲骨、胸椎）がゆがんでいたり硬くなっていると、頭を支える首に負担が大きくかかり、首に炎症が起こり痛みが発症します。

治療は、首の炎症を抑える処置をして、胸周りをほぐすことです。
胸周りは、肩甲骨を動かすエクササイズと上半身を捻るようなストレッチが一般的です。

肩甲骨を動かすエクササイズ（ウインギング　エクササイズ）

上半身を捻るストレッチ

私は浮遊肋（第１１，１２肋骨）を寄せるストレッチをして、更に胸鎖関節（胸骨と鎖骨を結ぶ関節）、椎間関節（背骨の骨をつなぐ関節）をほぐすことによって、胸周りを動かしやすくしています。

浮遊肋を寄せるストレッチ

胸鎖関節と椎間関節をほぐす

日頃から、浮遊肋を寄せる姿勢を取るようにして、胸周りをほぐす習慣を持つことが予防にもつながり、肩凝りの改善にもつながるかもしれません。

掲載記事一覧

©2006- 仲整形外科